あなたの生きた分だけ探して もう見つかりましたか
ズボンのポケット 財布の中 バッグの中 自分の部屋
車の中から道端まで
考えられるありとあらゆる場所を探しました
それでも見つかりませんでした
だからまだ探し続けるんです
一生かかっても探すしかないんです
じゃないと 生きていく意味さえ失ってしまう
見つけるのが苦労するのは 小さいからでしょうか
聴こえにくいからでしょうか 香りを嗅ぎ取れないからでしょうか
それとも まだできていないのでしょうか
僕はまだ見つけられないから 形も何も知らないけれど
いや もしかしたら形なんて無いのかもしれないけれど
多分 あなたが見つけたものとは全てが違う気がします
参考にはなるけれど それと同じじゃないんです
自分で探さなきゃ 見つからない気がして
だから 今も手探りで
そのかわり 見つけたら必ず報告します
まず一番に あなたに この喜びを
例えば あの人の代わりになれたら
あの人の痛み 私が請け負えたら
その世界にいる悲しみ 背負えたら
残酷だが
あの人と代わることはできないし
本当の意味での痛みはわからない
世界を知ることは 同じ世界に行かなければ無理だろう
だが
あの人は君に代わりになってもらいたいとは思ってもいない
同じ痛みを食らわせようなんて微塵にも考えない
同じ世界になんて 言語道断
そのかわり
口が裂けても言えないが
少しでいいから背中を支えて欲しい
隣で笑顔でいて欲しい
私には気を使わなくていいから 大丈夫だから。
それが君に言える一言
君はわかっていても
あの人はわからないかも知れない
君が何か手伝おうとしても
あの人は大きなお世話と罵るかもしれない
それでも つよく 心 強く
不安なんて 忘れさせてしまうくらい
支えるだけじゃなく 前に一歩 踏み出させるくらい
君の笑顔であの人も笑顔になるくらい
正直 背負いすぎると かえって重くて動けなくなるだろう
少しでいい それだけで安心するんだ
君の身も心もユトリができるんだ
その分あの人を笑わせてあげればいい
君にもあの人にも それがこれから生きる強さになるはずだから